白神山地

心配された台風も逸れて、前線の雨が降っていたが、出発のときは、上がってくれた。山道を登り、秋田県から青森に入り、白神山地に着く。3500円払って、専門のガイドに付く。靴が滑りやすいので長靴を300円で借りる、これは大正解だった。ブナの大自然のなか、森林浴しながら歩けるなんて贅沢だ。マザーツリーを見て、ガイドさんの説明を聞く。ブナの樹は戦後伐採され、数が激変してしまった。1年で10cmしか成長しないので、いったん伐採してしまうとなかなか回復できない。ブナは保水率が高く、雨水を貯め、伏流水となって、自然を潤す。ブナの大木は直径1m以上もあるのは登録されて、ナンバーがふってあった。葉はギザギザがなく、波うっているのが特徴だ。歩き始めてしばらくして異変がおきた。50代の女性が足を滑らせ、前頭部を石に強打、頚椎損傷の重傷で動けなくなって、急遽、ヘリコプターで病院に搬送される。ここで1時間ほど足止めになる。人命第一だからこれは致し方ない。ガイドさんが注意していたのだけれど、他人事ではなかった。長靴にしてよかった。命には別状ないとのことでほっとした。弁当を食べていると、アキアカネが手に止まって、しばらくじっとしていた。トンボに好かれるとはこれも旅の一興。暗門の滝は見れなかったが、ブナの原生林の雰囲気は充分味わってきた。散策中止で予定では温泉に入るところだったが、そのまま十和田湖へ向かう。グランドホテルも和室だが、いい部屋だった。バイキングでなくお膳料理だった。お風呂もまずまず、温泉気分満喫できた。ここでもワンランク上のホテルのキャンセルで3000円キャッシュバック、これはありがたい。