戦後60年

60年前のあの日。敗色濃厚だったこの日、朝からカンカン照リの真夏の太陽がまぶしい暑〜い日だった。正午から天皇陛下のお言葉があるというのでみんなラジオの前に集まっていた。なんのことかわからなかったが、みんな日本が負けたと言っていた。これからどうなるかということより、とりあえず空襲がなくなることでほっとした思いがある。なにしろいつ死んでもいいと覚悟していたんだから、これで助かったと思ったのだ。もう何日か遅れていたら、危なかったなあ。何事もなかったようにギンヤンマがとんでいた。
もう60年経ってしまったのかいたずらに年を重ねてしまったなあ。次の世代の人たちのために310万を超える戦没者の霊に報いるためにも、不戦の誓いを忘れてはならない。特攻隊であたら若き命を散らせた人たち。優秀な人を失ったのだ。満州では民間人を守るはずの軍人がわれ先に逃げ出したそうだ。罪もない中国人や朝鮮の人たちも数多く殺されていった。何しろ戦争では何万もの人を殺せば英雄になり、勲章をもらえる時代だったのだ。それなのに、また戦争を美化する教科書が各地で採択され始めている。のど元過ぎれば熱さを忘れるとはこのことなのだろう。東京23区では杉並区が採択を決め、抗議運動が続いているようだ。幸い清瀬西東京も不採択だった。ドイツでもナチスの残党が台頭し始めているそうだ。

高校野球
日大三高は関東勢同士の前橋工を破り、ベスト8に進出。銚子高は湘南にやぶれる。駒大苫小牧は強い。優勝候補だろう。関東勢はあと桐光学園があすベスト8をかけて、京都外大付属と対戦する。