ニュースから

越谷市で新任の先生が自殺したと報ぜられた。夢と希望を持って、憧れの教職に着いたというのに、何という悲しい出来事なのだろう。きっと真面目で完全主義者の先生だったに違いない。今の現場は、昔と違い、ゆとりがなくなってきた。管理体制も強まり、何かぎすぎすした感じがする。悩みを打ち明けられる人はいなかったのだろうか。新任の人をサポートできる体制(組織)は機能しなかったのだろうか。若さという何者にもかえがたい一番の宝を持っていたのに。思えば残念の極みだ。都では、新任の先生には、指導教員がついて、いろいろ相談に乗ってあげられるようになっている。この制度に批判的だった僕も谷戸小、田無小などで新任の人についたが、好きなようにやらせて、困ったときだけ相談に乗るようにしていた。新任の女の先生は二人ともしっかりしていて、どっちが指導されているのかわからない有様だった。指導しないことが一番の指導と心がけて伸び伸びやってもらったことが今思えばよかったのかもしれない。みんなで助け合い,知恵を出し合い、管理職を中心に連帯感のある学校作りに取り組んで、二度とこのような悲劇を繰り返してはならない。